技術情報おおいた
■ 事 業 報 告 P. 6
第1回ナノテクノロジー講演会の開催
全国公立鉱工業試験研究機関長協議会総会の開催 県南地域技術相談会(第1回:情報システム関係) 表面粗さ講習会の開催
半導体関連企業ビジネスチャンス研究会 半導体集積回路設計自動化手法講習会の開催 特許の初心者向け説明会の開催
■ お 知 ら せ P. 8
特許セミナー 地域技術相談会
Oita Industrial Research Institute
http://www.oita-ri.go.jp/
No.122
/
2002.9
廃 FRP 粉末の機能性材料としての利用
材料科学部 佐 藤 壱 sat oat u@oi t a- r i . go. j p
親水化した廃 FRP 粉末
(レーザー顕微鏡写真)1.は
じ
め
に
本県には、リサイクルが困難な熱硬化性樹脂製品製
造の企業が多く、その廃棄処理に大変苦慮しているの
が現状です。特に FRP(繊維強化プラスチック)の
再利用技術はプラスチックの中で最も処理が困難であ
り、企業にとって解決すべき重要な課題であり早急な
対応策が望まれています。
本研究では、特にコンプレッサーから排出されるド
レン廃液に含まれるエマルジョン化した油分の分離が
困難であり、また分離装置が高価であることから、こ
の油分の除去を目的として、粉砕した廃 FRP 粉末を
利用したドレン廃液の油水の分離試験を実施したので
報告します。
■ セ ン タ ー ニ ュ ー ス P. 5
ホームページをリニューアルしました 試験研究機関連絡会議と異分野技術融合化事業 ナノテクノロジー検討班の設置
デザイン経営資源化事業の実施企業の決定! 少年少女発明クラブ開講式
■ 成 果 紹 介 P. 1
大分県産業科学技術センターニュース No.122 ― 2 ―
2.廃 FRP 粉末の親水化
コンプレッサーから排出されるドレン廃液の油分を
除去するには、親水化した吸着材が必要です。親水化
するに際しては、アルコールなどの有機溶剤を使用す
ると分離後の排水 COD が上昇するため、水だけで親
水化処理を行いました。今回、吸着材として使用した
FRP粉末は船舶廃棄物を粉砕した粉末を用いました。
この廃FRP粉末に含有するガラス繊維含有率は、33.5
∼40.3%です。
親水性の廃 FRP 粉末は、濡れ性を持ち水に沈降し
ます。濡れ性が良いほど沈降速度は速くなるため、沈
降速度を測定して濡れ性の評価を行いました。親水性
粉末 A、B は、粒子の大きさの違いですが濡れ性に大
きな差は認められませんでした。粉末混入 8 秒後の沈
降状態を図1に示します。
図1 粉末混入8秒後の沈降状態
親水化処理した廃 FRP 粉末を再び乾燥すると親水
性から撥水性へと変化するため親水化後は含水率15%
以上の湿った状態で保存する必要があります。親水化
処理した粉末のレーザー顕微鏡写真を表紙の図に示し
ます。
レーザー顕微鏡写真では、粒子間の水が確認されま
した。(表面張力で丸く細い線上に見えます)小さな
粒子は水で覆われ、凝集状態となっています。
3.エマルジョン化した油の吸着
ドレン廃液の油の吸着方法として、親水化した廃FRP
粉末をドレン廃液に混入して攪拌するバッチ法と、ド
レン廃液を通過させる通水法による吸着試験を実施し
ました。
3.1 バッチ法による吸着試験
分液ロートにドレン廃液を採取し、親水化した廃FRP
粉末を 1.0、2.0g 加えた後、振とう機で 30 分間振と
う、ろ過した後、ろ液の油分(ヘキサン抽出物質)を
測定しました。結果をTable 1に示します。
3.2 通水法による吸着試験
直径 20mm のクロマト管に親水化した FRP 粉末を
50mm 詰め、定速流量ポンプでドレン廃液を送入し油
分(ヘキサン抽出物質)を測定しました。結果をTable
2に示します。
4.ま
と
め
コンプレッサードレン廃液中のエマルジョン化した
油分は、通常の油吸着マットなどでは除去しにくいの
ですが、本研究の親水化処理した FRP 粉末を用いた
吸着試験では、99%の油分を吸着することが出来まし
た。
これは、工場排水基準である 1∼2PPM をクリアす
る数値であり、エマルジョンに対応できる簡便で安価
な油吸着材として、廃 FRP 粉末の利用が期待できる
ものと考えられます。
(本研究成果は特許出願中です。)
Table 1 バッチ法による吸着量
ドレン廃液の採取料 (ml) 400
ドレン廃液の油分 (mg/l) 180
FRPの量 (g) 1.0 2.0
処理水の油分 (mg/l) 1 以下 1 以下
除去率 ( %) 99 以上 99 以上
Table 2 通水法による吸着量
ドレン廃液の油分 (mg/l) 180
実験時間 (分) 195
処理量 (ml) 760 処理速度 (ml/分) 3.9
処理水の油分 (mg/l) 2
− 3 − 大分県産業科学技術センターニュース No.122
杉皮の成型及び作物栽培への適用
− 循環型生物資源活用技術の研究 −
日田産業工芸試験所 石井 信義 i si i @oi t a- r i . go. j p 古曳 博也 kohi ki @oi t a- r i . go. j p
本県地場産業の一つである森林産業では、年間約30
万 m3の杉が製材品として市場に供給されています。
杉丸太を製材加工するときには、30 万 m
3
の製材品か
ら8∼9 万 m3の杉皮、そして、木屑も多量に排出され
ます。(図 1)排出された杉皮や木屑は、畜舎や庭園
の敷物用として活用されますが、一部は、野外等にて
焼却されていました。
しかし、ダイオキシンの発生等の問題から容易に焼
却できなくなり、杉皮や木屑の新しい用途開発が日増
しに要望されるようになりました。
また、一方では環境保全や資源枯渇の面からリサイ
クルが社会的主流になり、研究開発分野でも循環型資
源活用に関する研究テーマが取り上げられるようにな
りました. 杉皮や木屑に関しては、園芸用肥料、土と
混合した道路舗装材、建材用ボード等への活用につい
て、大学、公設試、企業等で研究開発が進められてい
ます。
このような背景を踏まえ、センターでは、県内で排
出されるこれら杉皮を植物の育苗用培地として有効活
用するため、林業試験場、農業技術センター、温泉熱
花き研究指導センターと共同で研究開発に取り組みま
した。
育苗用培地を成型するため、合成樹脂接着剤を使わ
ずに杉皮を固形化する圧縮固形化技術を開発し、試作
を行いました。また、この育苗用培地の有効性を確認
するため、農業技術センターではイチゴ生育試験、温
泉熱花き研究指導センターではバラの生育試験を行い、
その有効性が確認されましたので報告します。
成型固形化
成型固形化は、繊維と繊維の絡みと水素結合の原理
による加熱と圧縮力にて実現しています。この技術に
よれば、合成樹脂接着剤を使わず成型固形化すること
ができます。
固形化材料として、杉皮を1年間屋外に放置後、0.1
∼3(mm)の長さに粉砕した「杉皮細切物」を 400g 使
図1 屋外に放置した杉皮
図2 成型治具
加熱板
圧縮
図3 圧縮成型
大分県産業科学技術センターニュース No.122 ― 4 ― 用しました。育苗用培地を試作するため、専用の治具
を
製作しました。(図 2)成型は、圧縮力;10kgf、加熱
温度:200∼205(℃)、加熱時間:5 分間の条件で行い ました。電熱体(長さ:100× 直径:12(mm))5本を治 具に装着して成型物への加熱をおこないました。加熱
処理後、15 分間圧縮したままの状態で放置し、その
後、治具から取り出しました。図 3 に圧縮加熱成型の
概念を示します。また、図 4 に成型治具の圧縮状況を
示します。
育苗用培地の形状は、縦:100mm× 横:100mm×
高:50mm としました。試作した育苗用培地を図 5 に
示します。
今回の成型条件で製作することで好みの形状に成型
することができます。同条件で試作した円柱型成型品
を図6に示します。
育苗試験
試作した育苗用培地を用いて、イチゴの生育試験と
バラの生育試験を実施しました。育苗用培地の吸水量
は、植物の生育に影響を与えます。試作した育苗用培
地の吸水性には特に問題なく、また、吸水後の培地の
状態は良好で、形崩れの発生はありませんでした。
イチゴの苗の試作培地への適用性は良く、苗は順調
に生育しました。葉の色素状態、茎・根の成長等は良
好で腐れ、虫食いなどは観察されませんでした。また、
バラの生育試験では、試作培地に挿し木をして発根状
態を観察しました。その結果、挿し木 3 週間後に根の
伸長が確認されました。生育状態は、2.5∼3 ケ月間に
わたり、観察しましたが順調な生育状況でした。図 7
に、イチゴ生育試験状況を示します。図 8 に、バラの
生育試験状況を示します。
成 果
加熱と圧縮により、合成樹脂接着剤を使わずに杉皮
細切物を固形化し、育苗用培地を試作することができ
ました。試作した育苗用培地は、従来のプラスチック
容器の代替材料として、土の代替材料として利用する
ことができます。時が経つにつれて土になる生分解性
の特徴を持つため、育苗したままの状態で、地中に植
栽することができます。園芸用、野菜用、屋上緑化用
等々への広い利用が考えられます。
この開発技術は、県内企業に幅広く紹介すると供に
技術移転を進め、事業化への支援をおこないます。
<特許出願>
出題名:植物栽培用成型培地
出願/登録番号:特願2001-318067号(審査請求済) 図5 四角培地(育苗用培地)
図6 成型品(円柱型)
図7 イチゴ生育実験
− 5 − 大分県産業科学技術センターニュース No.122
●
ホームページをリニューアルしました
今年 4 月の組織再編に伴う変更とインターネット経由による情報提供の充実を目的にセンターのホームページをリニューアル
しました。
これまでセンターホームページで公開していた各種技術情報やセンター利用についての事項を利用者に分りやすく、また、情 報セキュリティに対応したフォームなどの新しい項目を追加しました。
● トップページの構成が変りました
みなさんとセンターを結ぶトップページには、新着情報や 検索機能をはじめ、地域産業に最も身近な技術支援機関とし
ての事項を6 つの大項目に分類し、内容にあたる小項目の関
係が一目でわかるよ うに構成配置しまし た。
センターの 3 つ の 機 能 の 「 技 術 支 援」「研究開発」「技 術振興」、組織構成 に関する「センター 概要・関連機関」、 施 設 所 在 地 を 示 す 「 セ ン タ ー の ご 案 内」、そして「お問 い合せ・リンク」と 区分し、センターの 発信する個々の情報 へのリンクをグルー プ化してインデック スしましたので、こ のトップページから 各情報へダイレクト にアクセスできます。
● 電子メールによ
る情報発信のお知ら せ
ホームページや広 報誌「センターニュ ース」を通じて、講 習会や研究成果紹介、 イベント案内など各 種情報をお届けして いますが、本サービ
スにより、電子メールで情報発信します。
大項目「技術振興」のメールニュース「OIRI メール便」
より、新規登録ができます。技術相談受付フォームと同じく、 ネットワーク経由で送られる情報はセキュリティで保護され ています。
● 書込みフォームによる技術相談ができます
電話では伝えにくい技術相談に対して、ホームページから 書込みのできる技術相談受付フォームを用意しました。 この技術相談の受付フォームは、利用者のプライバシー保
護 の た め に 高 度 な 128 ビット SSL 暗 号化通信に対応して います。ネットワー ク経由で送られるフ ォームに書込まれた 情報はセキュリティ で保護されています。 相談内容は、センタ ーの技術支援部で集 約しご回答します。 ぜひご活用ください。
● ホームページへ
のアクセス
これまで、これは 便利!と思われてセ ンターホームページ をお手許のブラウザ ソフトのスクラップ ブックやお気に入り などに登録された方 へお知らせです。今 回のホームページリ ニューアルでは、セ ンターURL の変更 はなく、http://www. oita-ri.go.jp/にアクセ スしてご覧いただけ ます。
ま た 、PDF フ ァ イ ルのダウンロードや 動画(リアルプレーヤー、Quick Time)を利用したコンテン ツもあります。それらコンテンツ利用には、それぞれ最新の プラグインをご用意ください。
大分県産業科学技術センターニュース No.122 ― 6 ―
●
試験研究機関連絡会議と異分野技術融合化事業
県内には、工業、農林、水産関係等を合わせて10 の公設
試験研究機関があります。これら試験研究機関の連携を目的 として、本センターが事務局を務める「試験研究機関連絡会 議」が設置されています。6 月 22日に各試験研究機関長の
参加の下、第 1 回委員会を開催しました。研究者間の連携の
強化を目的として、共同研究(異分野技術融合化事業)の実
施等の今年度事業計画について審議を行いました。
異分野技術融合化事業は、「試験研究機関連絡会議」内に 設けられた専門部会を母体とし、「廃棄物・リサイクル」「省 力化・効率化」「バイオ」に関する課題の解決をセンターと 試験研究機関が共同して取り組む事業です。平成14年度は、 下記の事業を実施することとなりました。
温泉泥(ファンゴ)の製品化に関する研究 (産業科学技術センター、衛生環境研究センター、日本文理大学)
養殖場における低コスト水温監視システムの開発(産業科学技術センター、海洋水産研究センター、大分高専)
大分県産ハーブの機能性に関する研究 (産業科学技術センター、農業技術センター、大分大学)
企画管理部 佐藤哲哉 sat ot et u@oi t a- r i . go. j p
●
ナ ノ テ ク ノ ロ ジ ー 検 討 班 の 設 置
ナノテクノロジーは、今後、大分県として取り組むべき新
しい技術領域の1 つと位置付けられることから、産業科学技
術センターにおいて、「ナノテク検討班」を設置しました。 「ナノテク検討班」は、ナノテクノロジーに関する情報の 収集と取り組むべき課題について調査研究を行い、具体的研 究計画の立案を行う予定です。検討する技術分野は、プロセ ス技術、材料及びバイオ関連技術としています。「ナノテク
検討班」は、センター内の各技術分野に関連する8名にて構 成されています。
具体的な検討内容としては、各技術分野毎に、県内外の産 業界のニーズ、国内外の技術動向やセンター技術の現状と対 応等について調査研究を行います。実施に際しては、県内企 業、大学等との連携を図ります。
企画管理部 佐藤哲哉 sat ot et u@oi t a- r i . go. j p
●
デザイン経営資源化事業の実施企業の決定!
本事業は、デザインを視点としてモノづくりの過程を検証 し、具体的な新商品開発や新分野進出を目指す開発作業によ り、デザイン活用による製造業の商品開発力向上を支援する 事業です。
平成14年6月14日∼7月5日にかけて開発テーマの公募 を行い、県内デザイン関係者等から構成される「大分県産業
デザイン高度化委員会」にて本年度対象となる以下の 2 社の
開発テーマを採択しました。
今後は企業の経営者、開発担当者、県内デザイナー、当セ ンター研究員で構成される商品開発グループが、商品の企画 立案から設計、試作、市場化に至る商品開発作業を行います。 「独自のガラス加工技術を活かした商品開発」
(株)藤島ガラスハウス(大分市)
「廃タイヤリサイクルによるラバーブロック開発」 (有)冷熱技研(大分市)
情報産業部 佐藤幸志郎 sat okou@oi t a- r i . go. j p
●
少 年 少 女 発 明 ク ラ ブ 開 講 式
発明協会では、子供たちが「 創造するよろこび」を体験し、 大きな科学の夢をもった豊かな人材に育ってくれることを願 い、全国で「少年少女発明クラブ」活動を展開しています。 大分県では大分市と別府市にクラブがあります。大分少年 少女発明クラブは20年、別府少年少女発明クラブは 10年 の活動を積み重ねてきています。
少年少女発明クラブは市内の小学生を中心とした一般公募
に始まり、月2 回・日曜日の午前を使っての活動を基本に、
年間18回程度のカリキュラムで、基礎から応用、木工から
電子工作までの幅広いものづくり体験の場を提供しています。 本年度は6月23日(日)に大分市で22名のクラブ員を集め て、6 月30 日(日)には別府市で26名のクラブ員を集めて開 講式が行われました。
技術支援部 坂下仁志 sakasi t a@oi t a_ r i . go. j p
●
第1回ナノテクノロジー講演会の開催
ナノテクノロジーに関する研究開発は、ものづくりの基盤 技術として、また、技術革新を行うブレークスルー技術とし て、これからの産業を支える技術であると言われています。 大分県としても地域経済の活性化のためには、産学との緊 密な連携等により、ナノテクノロジーを積極的に導入して新 たな技術展開を図る必要があります。このため、ナノテクノ ロジーに関する産業界、官界のリーダーでもあります、元シ ャープ副社長 佐々木正氏及び産業技術総合研究所 理事
田中一宜氏を講師に迎え、7 月 22日(月)に、ナノテクノロジ
ーの全体像を中心として、第1 回ナノテクノロジー講演会を
開催しました。78名の参加いただきました。
大分県へのナノテクノロジー導入に向け、今後も、ご参加 いただいた企業の方々のご意見等を参考にしながら佐々木先 生をはじめ多彩な講師陣をお迎えして、継続的な講演会の開 催を予定しています。
− 7 − 大分県産業科学技術センターニュース No.122
●
全国公立鉱工業試験研究機関長協議会総会の開催
全国公立鉱工業試験研究機関長協議会は、工業系の地方公 設試験研究機関が直面する技術施策や組織体制における共通 課題等について協議する全国会議として毎年開催されていま す。本年度は、6 月 20日∼21 日にかけて、別府市の亀の井 ホテルと大分市の当センターを会場に開催され、県外から79 機関中72機関88名の出席がありました。
20 日の会議では、経済産業省産業技術環境局及び中小企
業庁の経済政策や技術振興施策の説明の後、「公設試の将来 像とその方向性」をテーマに、①業務評価(機関評価)、② 業務量計算方法、③任期付研究員制度などについて事例発表
と討議が行われました。21 日は、当センターの業務実績や
新組織体制を紹介するとともに、本県の技術振興施策につい て概要を紹介しました。
また、特別講演として、三和酒類㈱ 下田雅彦取締役研究
所長から「地場企業から見た公設試との連携」と題して、焼 酎醸造適性に優れた大麦ニシノホシを地域で栽培し製品化し た事例の中で、県内各公設試が技術支援や試験研究で果たし
た役割が紹介されました。また、㈱江藤製作所 鈴木規夫代
表取締役社長からは「企業が公設試に求めるもの」と題して、 企業の経営環境の激変とその対応を踏まえて、公設試の役割 は新分野開拓への技術支援と企業ニーズに重点を置いた研究
成果の技術移転であり、今後の公設試は研究や支援で連携し、
その特徴を鮮明化すべきとの提言がありました。
企画管理部 小谷公人 kot ani @oi t a- r i . go. j p
●
県南地域技術相談会
(
第
1
回
:
情報システム関係
)
当センターでは、大分市を除いた県南、県北、県西地域で 技術相談会を開催しています。
特に県南では(株)佐伯メカトロセンターと連携して月一回
のペースで年間 10回の技術相談会を計画し、市勢浮揚の技
術的支援として積極的に取り組んでいます。
本年度の第一回として、7 月3 日(水)に参加者は8 名で、 同所を会場に情報システム関係の相談会を実施しました。当 センターからは、情報産業部鶴岡副部長以下情報システムグ
ループの後藤研究員、幸研究員の3 名が対応しました。セン
ターの概要紹介や、「インターネットを利用した鋳造解析支 援ネットワークシステム」を例に、生産現場への情報技術の 適用の現状と課題について情報の提供を行いました。またコ ンピュータウィルスについての一般的知識と留意すべき点に ついての「セキュリティ入門」等を話題にしながら、Q&A 形式で相談会を実施しました。
技術支援部 坂下仁志 sakasi t a@oi t a_ r i . go. j p
●
表面粗さ講習会の開催
7 月23 日(火)に、当センター多目的ホールにて、(株)東京 精密から講師を招き、2001年 1 月のJIS 規格変更に伴い、 この機会に改めて表面粗さとは何かを学ぼうという趣旨で、
表面粗さ講習会を開催しました。内容は、JIS 規格の変更点
を中心に、トレーサビリィティーの考え方や表面粗さの算出 方法まで広範囲に渡る濃いものでした。急な案内にもかかわ
らず、約70 名の受講生が、講師の話に熱心に耳を傾けまし
た。
生産技術部 重光和夫 shi gemi t u@oi t a- r i . go. j p
●
半導体関連企業ビジネスチャンス研究会
平成14年度の半導体関連企業ビジネスチャンス研究会が
スタートし、これまでに2回の研究会を実施しました。
第1回は5月27日(月)に開催され、(株)UFJ総合研究所研 究員の齋藤禎氏に、「元気な半導体関連企業」と題して、半導 体業界の現状と半導体関連で積極的に事業展開している国内、 九州地域の企業の取り組み状況について講演して頂きました。 また第2 回は7 月 12日(金)に開催され、ソニーセミコン ダクター九州(株)大分テクノロジーセンター実装部門長大津 留榮佐久氏に「SiP(System in a Package)の現状と周辺技術」
と題して講演して頂きました。その中で日本は特殊品へ特化 すべきで、大分の地にあってビジネスチャンスがあると考え られるのはTest i ng・検査分野ではないかといった提言があ りました。
今後、共同研究や人材育成、あるいは情報交換の場として の研究会のあり方といった議題について協議を重ね、半導体 関連企業活性化のための施策として行政へ提言していく予定 です。
大分県産業科学技術センターニュース No.122 ― 8 ―
●
半導体集積回路設計自動化手法講習会の開催
−
CPLD
/FPG
A 開発設計入門
−
アジア地域諸国の台頭により国際競争が激化する市場で生 き残るためには、企業独自のアイデアを盛り込んだ集積回路 (IC)を開発し、製品に組み込むことが一つの手段です。近年IC の開発には、低コスト、短期間でかつ半導体製造ラインがな くても実現可能なCPLDやFPGAが活用されています。 そこで企業技術支援事業の一環として7 月17 日(水)、当 センターに東京エレクトロンデバイス(株)とメンター・グラ フィックス・ジャパン(株)より計 4 名の講師をお招きし、
CPLD/FPGA開発設計に関する技術講習会を開催しました。 CPLD/FPGAの優位性や、製品への応用事例、CPLDとFPGA を対象にコンピュータ上での開発設計の流れなどについて、 企業10社から26名の方が熱心に聴講されました。
当センターでは、今後もCPLD や FPGA に関わる技術の
講習会開催を予定しております。またFPGA の開発環境も
ございますので、是非ご活用ください。
情報産業部 沓掛 暁史 kut ukake@oi t a- r i . go. j p
●
特許の初心者向け説明会の開催
今年度も、特許制度や工業所有権について、これから学び たい方や新たに企業に配属された方などを対象に、初心者向 けの説明会が、特許庁・九州経済産業局の主催で6月21日(金) に大分県労働福祉会館ソレイユで開催されました。
説明会では、「どのような発明やアイデアが特許となるか?」 や「具体的な特許申請の方法」を中心に、特許制度の基本に ついて、分かりやすい解説があり、参加者からは、「登録さ
れている特許を具体的に調べたい」などの質問が行われ、参 加者の特許制度への理解が深まったのではないかと思います。 当センター内には、発明協会大分支部と知的所有権センタ
ーがあり、特許を調べる方法や特許申請の仕方などについて、
専門のアドバイザーが指導や支援を行っています。ぜひご利 用ください。
技術支援部 小幡睦憲 t ech- ad@oi t a- r i . go. j p
特許セミナー開催のご案内
:無料
主催:特許庁・九州経済産業局
専門家養成
特許セミナー
● 対象:中小企業診断士、技術士、金融機関担当者、ビジネスコンサルタント等
● 日時:平成14年10月18日(金) 13:20∼16:40
● 場所:大分第一ホテル
● 内容:①知的所有権の財産的活用 13:20∼15:00 ②特許活用とビジネスプラン15:10∼16:40
● 問合せ・申込み:(財)九州産業技術センター 担当:宮下 [email protected] FAX.(092)472-6688 発明協会大分県支部 担当:赤岩 [email protected] FAX.(097)596-7221
地域技術相談会開催のご案内
:無料
当センターでは、企業の技術開発支援を目的とした地域技術相談会を県西・県南地域で開催します。当日のみでは解決でき ない課題等につきましては、後日、担当研究員等を通じて回答いたします。また、ご希望があれば、企業訪問を行います。
県南地域
技術相談会
(
第
4
回
)
● 日時:平成14年9月25日(水) 13:00∼16:00
● 場所:(株)佐伯メカトロセンター 佐伯市大字堅田3905-1 TEL.(0972)22-9250
● 技術分野:食品科学
● 申込み:(株)佐伯メカトロセンター 担当:鶴原 [email protected] FAX.(097)596-7101 産業科学技術センター 担当:樋田 hida@ oita-ri.go.jp FAX.(097)596-7101
CPLD=Compl ex Pr ogr ammabl e Logi c Devi c e FPGA=Fi el d Pr ogr ammabl e Gat e Ar r ay